当たり前の話だけど、離婚を決意するきっかけ・決め手って人それぞれじゃないですか。
他人からすると「そんな(くだらない)理由で?!」って理由もあるだろうし、
「そんなの速攻で離婚すべき!」っていうようなひどい理由もあると思う。
傍からみたら離婚すべきかどうか簡単な判断でも、自分のこととなると夫婦内での「我慢」と「譲り合い」の線引きがわからなくなってしまいます。
私の場合、わりと結婚当初から「これでいいの…?」と離婚を考えることもしばしばあったんですが、
決意するまでの決め手にはならなかったというか、
「そのうちなんとかなる」
くらいに人生舐めてかかってまして。
そんなこんなで結婚10年目。
とうとう、離婚を決意するきっかけともなった、「お金を貸してほしい」事件が発生しました。
これって離婚の決め手になりますか?
Contents
離婚に踏み切るきっかけがなかった結婚当初
夫からは生活費のみを渡されて、自分の支払いは自分のパート代から捻出するというスタイルの我が家。
(↓この生活費ってのが…全然足りてない話)

給料の管理を妻に任せてお小遣い制にするという考えは全くない夫。
でも今時、家計の管理は妻がするものとは限らないし、うちは子供もいない。
自分で管理してくれてるなら、と、家計についてちゃんと話し合いをすることもなく、結婚生活をスタートさせてしまいました。
夫のお金の使い方を見ていると、
- ちゃんと貯金しているのだろうか?
- (前妻との間の)子供の養育費はちゃんと払っているんだろうか?
と疑問に思うことも度々あったけれど、夫はどうもその手の話を避けるフシがある。
それに、子育てもしてなくて、家事も完璧にこなすほど要領よくない私が、
「ちゃんと貯金してる?」と問いただす事もできなくて。
生活費以上の金銭を夫に求めることが憚られるような気持ちでいたんですよね。
小遣い制じゃないのも、結婚していきなり我慢っていうのも可哀そうだな、と思ったし、
そのうち物欲も薄れるだろう、老後の生活も考えるようになるだろう、と心のどこかで勝手に期待してました。
夫が「お金がない」って言うのも、自由に使えるお金がない(貯金には手を出さない)って意味だろうと都合よく解釈してて。
キレやすい夫の言動や偏食の多さに、何度か離婚したいと思うことはあったものの、
転勤族の夫について地元を離れ、パート収入だけしかない私に、本気で離婚を決意するまでには至りませんでした。
私自身できた妻じゃないし、夫も我慢している部分はあるはず。
夫を好きという気持ちはないけど、心底嫌いという気持ちもない。
子供がいないんだからこのスタイルはしょうがない。
自分で選んだのだから、しょうがない。
そのうちちゃんとしてくれるだろう、変わってくれるだろう。
なんとかなるって甘い考えと、結婚は我慢っていう刷り込み。
それが…
離婚を決意するきっかけとなった「お金を貸してほしい」事件
結婚10年目を迎える年の、とある日の夕食後。
「頼みがあるんだけど」
珍しく真面目な顔でそう切り出した夫が放ったのは、
「お金を貸してほしい」
の一言。
・・・は?
私:「金額は?」(←聞くんかい)
夫:「40万ほど」
50歳で手取り30万円以上の収入があって、渡す生活費は14万。(10年間の間に7万→14万に増えた)
ボーナスも全額自分のものにしておいて、たった40万も用意できない?
使い道を聞くと、株の購入に180万円必要で、あと40万足りない、と。
「本当にお金がないの?」と問う私。
だって、もしマイホームや老後の資金を貯めていて、たとえ普段は手を付けないと決めていたとしても、妻に借金を申し出るくらいならそっち使うでしょ?
だけど、
「本当にない」と答える夫。
本当に?!
本当に貯金とかしてなかったんだ…。
「私がお金ないっていったらどうするの?」
「その時は他でなんとかする」
借金するの?親兄弟に借りるの?
ここにきてやっと、本当に我が家(夫)にはお金がないんだと確信しました。
ゆくゆくはタワーマンションに住みたいね~、とかいってるけど、そのための購入資金なんか一銭も貯めてない。
我が家には、マンションの購入資金どころか、老後の資金もいざという時の貯蓄もなにもない。
今までバカみたいに、夫の顔色を伺って、言いたい事を言ってこなかった。
夫の稼いだ収入は夫のものだから、自由にさせてきた。
結婚前にできなかった話し合いをするなら…今しかない。
ここで言わなかったら、いつ言うの?!ねぇ、林先生!
夫に誓約書を書かせることで、離婚も視野にいれる覚悟を伝える
夫婦であろうと、金の切れ目は縁の切れ目。
金銭の貸し借りなら借用書を書くものなんでしょうけど、
お金の貸し借りの事実だけではなく、私の意思を認識させたい。
そこで、夫や妻が浮気をした時に書かせる誓約書を作って署名させることにしました。
自分がどういうことを妻に申し入れているのか、その重さを夫にわからせたい。
なので誓約書には、借用金額と返済期限だけでなく、今後節約に励み、貯蓄をし、守れない場合は収入の全てを妻に管理させるものとする、と記載。
更に改善が見られない場合は、今後転勤にもついていかないし、離婚も辞さないと伝え、署名と判を押させました。
(離婚も単身赴任も絶対嫌だ、約束する、というのでそこは口頭のみ)
※ちなみにこの誓約書、夫婦間では法的な拘束力は持たないのだそう。(公正証書にすればいいのかな?)それはわかってたけど、こうでもしないと話し合いにならないと思い、書面にしたまでです。
離婚のきっかけが決意に変わったとき
結局、私の貯金(結婚前の)から夫にお金を貸し、次の転勤にもついてきましたが、
驚くべきことに、夫は私に借金をしたことも、誓約書にサインしたことも
「きれいさっぱり忘れている」としか思えない!!!
引越しを機に、また衣装ケースを買い、新しく服や靴を買う。
返済期限が近づいてきても、ノーリアクション。
生活費の額にも変動はなし。
節約もせず、もちろん給料の管理もさせてくれない。
夫が本気で借金も誓約書のことも忘れているなら、離婚を決意しようと考えていたし、心の中ではもはやそうしてくれ、と思ってる自分もいました。
そして案の定、返済期限日になっても夫が返済について触れることもなく、その日は普段どおりに過ぎていきました。
夫はあの誓約書の「重み」を全く理解していなかった。
もしかしたら、本当は私と離婚したいんじゃないのかなって勘ぐっちゃうほど。(←これについてもちょっと事件あり)
じゃあ、私も何も言わない!
もちろん、離婚を決意したことも言わないからね。
うちの離婚のきっかけ、どうジャッジしますか?
知恵袋とかみてみると、世の中ひどい夫は沢山いる。
(もちろんいい夫さんも沢山いますよね。羨ましい!)
比べたらうちは全然マシだと思うんです。はたからみたら、イイ旦那です。
でも人より不幸じゃないから離婚しない?
そんなの嫌。
今まで、なんの努力もしてこなくてこの結果。
これからの人生考えたら、ここは我慢するとこじゃない!って今頃気付きました。
結婚は我慢だなんて、時代錯誤もいいとこでしょ?
我慢と気遣い(優しさ)は別モノだからね。