離婚するなら、お金を貯めて、仕事と住む場所を決めて、離婚届を書いてもらって家を出る、そういうものなのかと思ってました。
ところが色々調べてみると、なんか離婚前に別居をされてる方のほうが多い…?
離婚せずに別居ってどういうこと?別居婚ってこと?
離婚しないで別居したほうがもしかして得なの?
Contents
離婚する前に別居するのが一般的?別居婚との違い
離婚に必要な情報を集めていたら、こんな内容が目に飛び込んできました。
夫婦が離婚するときには、離婚前に別居することが多いです。
—中略—
同居したまま離婚調停や訴訟を行う人も中にはいますが、かなりのレアケースと言って良いでしょう。
引用元:離婚弁護士相談広場
別居しないで離婚をすすめるのってレアケースなの?
離婚が成立してから家を出るものかと思ってました。
確かに、離婚を申し立てしたところで拒否される可能性は多いにあるんだもんね。
かといってそのまま同居を続けるのは精神衛生上の負担が…。(気まずさ耐えられない!)
でもそれって、別居婚とは違うの?
別居婚とは、夫婦が同居しないまま籍を入れることです。
結婚なので、婚姻届を提出して戸籍を1つにしますが、一緒には住みません。
別居と言っても夫婦関係は円満であることが多いです。
同じマンション内に部屋の違う部屋に住んだり、近所に住んで週末だけ会う(週末婚)、といったお互いの距離を決めたスタイルのことを指すみたい。
「夫婦関係は円満」だって。
じゃあアンタの場合は別居婚とはいえないわね
離婚と別居はどう違う?メリットとデメリット
別居婚でも週末婚でもなく、夫婦関係が破綻した状態での別居なら、離婚と何が違ってくるのでしょうか?
離婚するメリット・デメリット
別居ではなく、離婚して家を出る場合には以下のようなメリットとデメリットがあります。
【離婚するメリット】
- 相手との縁がきれる(気にしなくてよくなる)
- 再婚に踏み出せる
- 財産分与や慰謝料の請求ができる
【離婚するデメリット】
- 復縁が難しくなる
- 手続きが面倒
- 離婚歴(バツ一)がつく
- 扶養を受けられない
となると、縁を切ってすっきりしたい、次の人生に踏み出したい、早く再婚を考えたいという人は離婚のほうがいいのかなって思います。
別居するメリット・デメリット
離婚せずに別居する場合には、以下のようなメリット・デメリットがあります。
【別居するメリット】
- 冷静に考え直す時間ができる
- 婚姻費用の請求ができる
- 離婚しなくて済む
【別居するデメリット】
- 恋愛できない(浮気になる)
- 連絡を断てない
- 居場所を隠せない
- 親戚付き合いが難しくなる
離婚に迷いがある、どちらかが離婚に納得できていない、といった場合は別居するのが一般的ということなのかも。
別居のほうがメリットが多いかも?その理由は。
私の場合、子供はいない、浮気してるわけでもなし、再婚願望があるわけでもなし。
でも転勤族&金遣いの荒い夫と、このまま結婚生活を続けていられない。

今から老後資金を稼がなきゃならない。
そのためには転勤に仕事を振り回されたくないし、夫の世話をする時間を働く時間に充てたい。
節約して貯金したいし、物があふれてないすっきりした部屋で生活したい。
…私、まずは別居かも。
別居なら扶養を抜けなくてもいいし、婚姻費用の請求もできる。
夫も株を持ってる以上、離婚して財産分与されるのは嫌なはず。
それにいきなり離婚となったら、双方の親への対処が大変そう。
万が一夫が離婚を拒否しても、別居年数によっては離婚が認められるケースもあるとようだし…。
別居は違法じゃないの?夫婦の同居義務はどうなる?
でもちょっと気になるのは、「旦那の給料は共有財産?」の話で、婚姻の義務について法で決まっていることとして、
【同居、協力及び扶助の義務】
(第752条)
夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない。
この「夫婦は同居し」っていうのを無視することになるのでは…?
でもそれを言ったら別居婚もなしですよね。
実際に離婚前に別居している夫婦が多いというのなら、法的に問題ない理由があるはず。
調べてみると、こんな説明が。
夫婦関係が破綻しているようなケースでは、同居義務は求められません。
たとえば、夫婦仲が冷え切って破綻状態にある場合や、夫婦の一方が同居を拒絶していて気持ちを変える可能性がない場合などには、同居義務は求められません。
引用元:離婚弁護士相談広場
ちなみに別居婚は夫婦の双方が別居を望んでいるので、法律が強制することはありません。
ただし、一方的に家を出るのはNG。(同居義務違反)
夫婦で別居の同意があることが原則にはなるけれど、
- 夫婦仲が険悪で双方が別居を望んでいる
- DVや浮気、借金や浪費などで婚姻生活が破綻している
といった場合は同居義務違反とはならないという見解が一般的。
転勤や、親の介護による一時的な別居も同居義務違反とはならないようです。
離婚するつもりでの別居ならやっておくべき対策!
そうと決まったら(?)別居前にやるべき対策や注意点を洗い出しておかなきゃですよね。
別居前にやっておくべき対策
離婚が前提の別居なら、別居後は夫への干渉が難しくなることから、事前に必要なデータを集めておく必要があります。
【別居前にやるべき対策】
- 財産の把握(財産分与の準備)
- 別居する理由の証拠収集
- お金を貯める
- 住まいと仕事の確保
夫の浪費が原因の私としては、夫の収支がわかるものや夫の財産がわかるものを用意しておくべし。
そして、一番大事なのはやっぱりお金を貯めること、住まいと収入源を確保すること。
婚姻費用だけで生活できるほど、世の中甘くはないし、老後資金も自分で貯める必要があります。(夫がすんなり払わない可能性も高い)
それに引っ越し費用や入居費用、家財道具などは自分で用意しなきゃいけない。
子供がいるとか、実家に戻れるとか、ある程度の貯金があってすぐに家を出られるなら、扶養に入ったまま別居できるのはメリットになるんでしょうね
また、引っ越しのタイミングや持ち出す家財道具などの話し合いも必要になりそうだけど、ここもまたモメそう…!
離婚前に別居するべき?のまとめ
離婚がすんなり受け入れてもらえそうにないなら、まずは別居→その後離婚調停へ、と進む方法もあるんですね。
- 別居なら婚姻費用請求
- 離婚なら財産分与

でも調べたとおりに事が進むとは限らない。
離婚をゴネるなら当然別居もゴネるはずですし。
いずれにしても、いつでも家をでられる環境を作っておくことが大事ですね。