離婚後の生活費を考えた時、避けては通れない「国民健康保険」の壁。
夫の扶養を抜けても、社会保険に加入できれば大きな負担にもならないけれど、
現実問題、離婚後は第二の地元に帰るつもりで、となるとアラフォーからの再就職。
この歳で正規雇用は正直厳しいだろうし、非正規雇用の場合はすんなり社会保険に加入できない可能性も高い。
…となると、国民健康保険の加入から逃れることはできないと考えておいたほうがいいですよね。
国保って保険料が高すぎて負担が大きいって聞くから怖いんだけど、加入しないわけにはいかないし…。
国民皆保険制度(こくみんかいほけんせいど)っていうんでしょ?
すべての日本国民は何らかの公的医療保険に加入しなければならないってやつだよね。
離婚後の生活にいくらお金がかかるのか、そのためにはいくらの収入が必要なのかを考えておかなくちゃいけないので、
今回は離婚後の国民健康保険料とその手続きや期限について調べてみました。
Contents
離婚後の国民健康保険料はいくら?
私は現在会社員の夫の扶養に入っているため、私自身での保険料の支払いはありません。(民間・共済の保険は別)
離婚したら、当然夫の扶養を外れる(保険証は返却する)ことになるため、
- 勤め先の社会保険に加入する
- 国民健康保険(国保)に加入する
- 親の保険の扶養に入る
いずれかを選択しなきゃならない。
親はどちらもリタイアしているし(親の扶養に入るには、同居や本人の年収130万円以下など条件あり)、勤め先も現時点では未定。
ほらね、国民健康保険しか道がない。orz
国保って、前年度の所得で支払う保険料が決まるんでしょ?
一体、いくらの請求がくるんだろう???
国民健康保険計算機を発見!
今の世の中便利すぎ。
国民健康保険料を計算してくれるサイトを発見しました!(テッテレー)
国民健康保険料って、各市町村が運営しているから、住んでいる地域で金額が違うんですね。(初めて知った…)

住んでる都道府県を選択して、更に市区町村を選択していきます。
↓(ちっ、違うよ?阿佐ヶ谷姉妹をモデルにしてみただけだよ?)

前年度を専業主婦だったとして、給与収入を0円で「計算する」をクリックすると…

1年分の健康保険料は56,400円。
そこ!
国民健康保険料って、扶養の概念がないから、無職だろうが赤ちゃんだろうが負担が発生するんだよね。
例えば↑の計算は私1人分になってるけど、もし生まれたての赤ちゃんを連れていたとしたら、保険料は97,800円に跳ね上がります。
働きだした翌年の保険料が怖い!
それに、問題なのは翌年の保険料。
専業主婦の人が離婚して働くことになった(社会保険なし)場合、翌年の保険料は今年働いた所得によって計算されるので、もっと高額になることに。
年間で200万円稼いだとして計算式にいれてみると…

国民健康保険料なんと256,400円。(1人世帯で)
総所得の1割以上も持ってくなんて、えげつない…
しかも、国民健康保険の請求書は大体、6月~3月の10期にわけて請求されるので、そのあたりもちょっと気を付けておかなきゃいけないですよね。(請求方法は自治体によって異なります)
住む場所で保険料が違うんだったら…
最初に言った通り、国民健康保険料は住んでいる市区町村で金額が変わるので、離婚後に引越しを考えているなら、少しでも保険料が低い場所を選ぶ、という方法もあります。
先ほど選択した杉並区の場合、全国平均より国民健康保険料は安いんです。(東京23区の保険料は同額)

(「安い」っていうのはなんか癪だな。保険料そのものが高すぎるのに。)
国民健康保険計算機では、保険料が低い市区町村を調べることもできるので、新天地で心機一転再スタート!って考えてるなら、チェックしてみるのもあり、かも?
↓リンク貼っておきます
国民健康保険計算機
どうでもいい話なんだけど、芸能人には東京芸能人国民健康保険組合っていうのがあるんだって。
(ほんとどうでもいい話…ん?もしかして芸人とか勧めてる?)
国民健康保険ってなんでこんなに高いの?
高い、とは聞いていたけど、まさか所得の1割も保険料に持っていかれるとは…
ついに月三万円の大台に乗った。年収250万円行かないのに…#国民保険高すぎふざけんな
— るまたん (@lematin) 2017年6月27日
なんでこんなに高いの?って思っちゃうけど、さっきの国民健康保険計算機では、保険料の内訳も確認することができます。
そもそも保険は、みんなで保険料を負担して、必要な人に給付する仕組みだけど、国民健康保険は、
医療分保険料
医療給付費などに充てられる費用で国保加入者全員が対象
支援分保険料
後期高齢者の医療給付費を支援するため保険料で国保加入者全員が対象
介護分保険料
40歳以上~65歳未満の国保加入者だけが対象
と3つの保険の合計になってます。
40歳以上になると、介護分保険料っていうのが加算されるから、余計高くなってしまうのね…。
しかも保険料は年度ごとに見直されるから、高齢化社会&少子化が進むにつれて高額になっていってるのが現状。
だからって少子化を理由にしてほしくないよね。じゃあ最初の頃に沢山徴収できた保険料はどこにいったんでしょうね?って思っちゃう。
国民健康保険が高すぎて払えなかったら?
保険への加入は国民の義務。
保険料が高すぎることを理由に加入を逃れることはできないし、扶養を外れた日から14日以内の手続きが必要になります。
14日以内に手続きが出来なかった場合、例えば1ヶ月後に手続きをしたとしても、扶養を外れた月に遡って請求されます。
加入が遅れることへの罰則はないけれど、滞納してしまうと差し押さえとかになっちゃう。
それに、国保への切り替えをしていない未加入中にケガや病気をしてしまった場合の医療費などは全額自己負担。
後々資格喪失証明書を取得して、保険に加入すれば、払った医療費の7割が戻ってくるとはいえ、全額出費は痛いし、その後の還付手続きなどが増えて面倒なだけ。
国保の減免制度
でも国保に加入してもその保険料が高すぎて払えない!という場合は、減免制度というものもあります。
(前年度所得が低かった場合、自動的に保険料は規定の割合で免除されますが、こちらは申請不要)
ただ、「母子家庭だから」といった理由では減額も免除もされないのが現状。
収入が極端に少ない世帯に対しての減免制度になってます。
2019年度の減額基準表では、1人世帯の年間所得が84万円で2割の減額。
月7万円の暮らしでも2割しか保険料が減額されないとか、鬼すぎ。
暮らしていけないようじゃだめだから、減免制度なんてアテにしてはいけないのだけど、切羽詰まるような事情があるなら、全商連のHPをチェックしてみるといいかも。
まとめ:離婚後の国保・年金の出費を考慮する
離婚すれば自由は得られるけど、扶養という恩恵がなくなる事実がいかに大きいことなのか、改めて突き付けられた気がします。
国民健康保険だけじゃなく、年金もあるし。
でも扶養に入れてることで、夫が私を養ってるつもりでいるのも腹立つ。
